At the Drive-In(アット・ザ・ドライヴイン)
 1993年、アメリカのテキサス州エル・パソにてギタリストのジム・ワードとボーカリストのセドリック・ビクスラー・ザヴァラを中心に結成される。バンド名は、グラム・メタルバンドPoisonの『Talk Dirty to Me』の歌詞から拝借したと言われている。略称はATDI。ハードコア・パンクやインディー・ロックをベースにして、アルバムを出すごとにダブ、エレクトロニカ、プログレッシヴ・ロック等の影響が強まっていった。Jimmy Eat Worldらとともにエモの先駆けとも呼ばれている。2001年に解散。その後、ビクスラーともうひとりのギタリストのロドリゲスはThe Mars Voltaをスタートさせた。
Acrobatic Tenement (1996)
Acrobatic Tenement  At the Drive-Inの1stアルバム。
 オールドスクール・ハードコア的でありエモーティヴなデクスラーの歌声に、ワードのコーラス。下手に飾らない爽快感のあるギターサウンド。
 90年代のポスト・ハードコア中心バンドである彼らをこのアルバムで感じることができる。ただし、日本でも有名である3rdアルバムとは随分印象が異なるので注意が必要。
 この年に加入したアフロヘアが特徴的なオマー・ロドリゲス・ロペスは、このアルバムではベーシストである。

 ジャンル:インディー・ロック、ポスト・ハードコア
82
 
In/Casino/Out (1998)
In Casino Out  At the Drive-Inの2ndアルバム。
 徐々に音楽性が変わっていくのがよくわかるが、まだ1stアルバム寄りなローファイでインディー・ロック色が強い作品。
 独特の感傷的なメロディは、この後にエモバンドとして多くのフォロワーを生むことになる。
Hourglassでボーカルを務めるのは、バックコーラスでも活躍しているギタリストのジョン・ワードである。

 ジャンル:インディー・ロック、ポスト・ハードコア  
 
87
Relationship of Command (2000)
リレーションシップ・オヴ・コマンド  At the Drive-Inとして最後となる3rdアルバム。
 明度がこれまでの2作とは似ても似つかないものとなり、プログレッシヴ・ロックに感化された難解なギターワークにアグレッシヴなボーカル。エレクトロニカ等も効果的に取り入れられている。
 人々の記憶に新しいであろうAt the Drive-Inがこれであり、At the Drive-Inのサウンドそのものがこれである独創的な作品。ビルボード200チャート最高位は116位ながら、今日に至るまで売れ続けており評価も高く、歴史的な名盤とされている。
 Rolodex Propagandaには、ゲスト・ボーカルとしてイギー・ポップが参加している。

 ジャンル:ポスト・ハードコア  
 
94
 
 
   
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